ぼくのわたしの音楽ノート

バッハからユニゾンスクエアガーデンあたりのレンジで

UNISON SQUARE GARDEN

飲み会のせいで開始一日で宣言を破棄するところだった。眠るまでが一日です。アルコールの抜けきらない脳みそで更新する第二回。

通常運転一発目のブログはユニゾンスクエアガーデンについて。

 

初めて聴いたアルバムは Catcher In The Spy って一枚。

久々に「アルバム」として興奮する作品に出会ったなと感動したのを覚えている。ロックでポップ、ポップでロックな楽曲に揺り動かされたのはもちろんある。ただ特にグサッて来たのが一枚通しての聴きやすさ、メリハリの付け方、魅せ方。良い曲の詰め合わせではなく一つの「作品」になってるのがしっかり伝わってきた。もちろん他のミュージシャンがそこを考えていないとかは考えていない。たまたまこのバンドの方向性がいい感じに自分の好みにはまったのだと思う。でもまあとにかく衝撃的な出会いだった。

人それぞれだとは思うけども自分はそのバンドなりミュージシャンがどういう信念を持って曲を書いているのかとか非常に気になってしまう性の持ち主である。もちろん作品の善し悪しと作者の人間性は切り離されてしかるべきだとは思う。それとこれとは別である。ただ、そのバンドを本腰いれて応援したいかどうかって判断基準にバンドの精神は含まれて良いのではないかなとも思う。少なくとも自分はどんなに作品が好きでも考え方に共感できないバンドは心から応援できない。

 

で、このバンドが目指しているものがどうだったかというとこれまたストライクど真ん中、どんぴしゃりって感じだった。ざっくりいうと徹底的な放置主義。

昨今の音楽シーンとかを語るつもりはあまりないのだけど、最近はミュージシャンの側と客が近すぎると思う。そんでもって客側もそれに乗っかりすぎな気がする。正直鬱陶しい。人それぞれ楽しめる距離感は違うっていうのは理解しているつもりだが、自分には耐え難い距離である。ライブ行くたびに合唱させられるし、なんか周りの見ず知らずの奴は肩組んでくるし。そりゃ気分が高揚して合いの手的サムシングしちゃう時もあるけどそっちから煽ってくるなと。こっちの都合でやらせてくれ。そもそもサビでしょうあなたが歌ってるのが聞きたいのだ。あと横のやつも俺はお前と踊りに来たんじゃないぞと。わりと愚痴になってしまったけどこれが自分がライブから遠ざかっていた原因でもあったし、またクラシック音楽に楽しさを覚えた原因でもあると思う。あ、そう、ブログ説明見ればわかると思うのだけど自分はクラシックも好きなんです。合唱とかもしてます。

ニゾンがどういう姿勢をとっているかというとまず煽らない。煽る曲は音源中でも煽ってる。楽曲が「そういうもの」として成立してる曲でしかやらない。「みんな一緒に!!」とか「手をたたけ!」とか絶対やんないと思う。ライブ行けてなく、DVDしか見てないけど多分そこは徹底してる。

で、音楽は個々人で楽しむものだっていうことを各メンバー定期的に発信している。特に田淵。「一体感嫌い」は本当に共感した。合唱してるのとそれはまた別。

彼らは客の側に自立を求めているわけだ。一体感に身を任せるのではなく楽しみ方は自分で見つけろやと。お前らを放っておくから勝手に楽しめと。これこそロックじゃなかろうか。長々と何が言いたかったかってこの精神性に惚れた。それに尽きる。

ハマらないわけがないし応援しないわけがない。

 

というわけで彼らがここからブレない限り自分はUNISON SQUARE GARDENを応援し続けると思う。

もしこのブログを見た上で彼らを知らない人がいたらぜひ、一度彼らの音楽を聞いてみて欲しい。

 

酔った勢いで適当に書き散らかしてしまった。後で読み返して後悔する気がする。

では。